今もシンプル・ミニマルライフ界隈で話題に出ることがあるだろうか、この本・・・
昔々にこの本を読んだ。
「風水的にも居住空間を美しく整えるのは大事なのかふむふむ」、「西に黄色い置物をを置くとかよりも理に適ってるな!」という浅~い感想を持ったことを覚えている。
かつて汚部屋住人だったワタシは、数多の片付け本を読み漁り、徐々に汚部屋を脱出し、今では比較的モノの少ない生活ができている。汚部屋住人時代は精神も不安定で家庭内の諍いも多かったし、家に子供の友達が遊びに来るのもイヤだったもんなぁ・・・。何よりいつも余裕がなかった。今は何て平和なんだろう。
で、ガラクタを捨てて見えてきた自分とは・・・について。
端的に言うと「小6で時が止まったオバハン」。
クラシック音楽が好きでよく聞くようになったのも小6
歴史や地理分野に興味があって関連本を読み出したのも小5、小6
母に最初に編み物を教わったのも小6
・・・と、現在の趣味は全部小6の時に好きだったものが返り咲いているのだ。
それが始まったのが2020年ごろで、暮らしのシンプル・ミニマル化が加速し出した時期と一致している。ムスメが就職して、コロナ禍が始まりオットがテレワークになって、夫婦別室生活が始まった年でもある。
どんどん片づけ処分を進めて、モノと向き合っていく中で、自分の価値観や特性が浮き彫りになっていくような感覚があった。
着なくなった服や使わなくなったメイク道具を捨てたら、本当はファッションとかメイクとか、女性らしく着飾ったりおしゃれをするといったことに興味なくむしろ苦手な自分に気が付いたり(世間に迎合して無理してたんやな。。)
勉強しようと思って買い込んだ資格や語学の教材や本を手放して、実はスキルアップとか自己啓発するより、本当に好きで楽しめる趣味の時間が一番欲しかったんだ!って自覚したり(スキルアップ教信者のオットに洗脳されてた)
数多の調理道具やレシピ本を手放して、「自分が一番好きなのはご飯味噌汁ご飯のお供」とハッキリ自覚したし
モノが減り家事が楽になるにつれ増えた自分の時間で、一番ワクワク楽しい気分になったのが、歴史解説動画であったりクラシック音楽だったり編み物だった。ああ、良くも悪くもあの頃に自分の感性が出来上がってたんだな、そこに戻ってきたんだ・・・と。
成長ではなく、退行・・・?
まぁそれでもいいや。