察してバアサン

昨日の仕事中。

 

母の日コーナーにて、マネキンに着せているパジャマのMサイズが欲しいと言う老夫婦の奥さん。杖をついている。ストック場所には残っておらず調べると、マネキンに着せている1着含め2着あるよう。ただ、昨日時点の在庫数なので、タッチの差で売れてしまったようだ。

 

専用端末で在庫を調べに行くのに、売り場に杖をついた奥さんを待たせるのは忍びないと座れる場所を見まわしたがあいにくレジ横の椅子は別のお客さんの接客中。最寄りのベンチも満席。仕方ないのでなるべく早く調べた。その間3分弱。

 

「お待たせしました」と言うなり「ホント待たされて疲れたわ~!」。

 

「申し訳ありませんがMサイズの在庫はこのマネキンが着ている商品がラスト1点で、母の日向けの商品なので今後の入荷は無いんです」

「じゃあそれ(マネキンが着てるヤツ)でいいわ」(←非常に横柄な口調)

 

かしこまりました、とすぐさまパジャマを脱がせに掛かると

 

「すごく待たされてホント疲れちゃったわ」(←嫌味タップリ)。

 

脱がせ終わったら床に置いてある買い物かごを杖で指して「それ!」(←だいぶエラそう)

 

買い物かごにはワタシが2月の終わりにせっせと半額に値下げした、冬物の紳士もの2点。さらに半額にするシールが貼ってある。一方奥さんが所望したパジャマは6000円。だまって奥さんについて行く空気のようなご主人が哀れ。

 

レジまでかごを持って老夫婦を案内しレジに引き継ぐと、「ホントずいぶん待たされてくたびれちゃったわぁ~」と言ってるのが聞こえた。いや、待たせたのは3分弱なんだけどなぁ。

 

こんなとこ(スーパー)でしかイキれないなんて哀れだね。そんなにくたびれるなら自宅にデパートの外商さんでも呼んで、思う存分その横柄な態度をご披露すればええやん。少なくともワタシみたいに塩対応はされんよ・・・と思いつつ、別のパジャマをマネキンに着せたのだった。

 

日ごろこういう年配者に接する事が非常に多い。

営業スマイル営業ヴォイスを取り繕うのはやめた。どうせ舐められるのがオチだ。相手が横柄な人種だと分かった途端、セリフ棒読みテキトー塩対応オバハンと化す。

 

疲れて座りたいのなら「座らせてほしい」と言えば済む話だ。

何も言わずに察して欲しいなんて、なんて幼稚なんだろう。

反面教師しかおらんのか、情けない。