365日のシンプルライフ観た

 

365日のシンプルライフ(字幕版)

365日のシンプルライフ(字幕版)

  • 発売日: 2014/08/27
  • メディア: Prime Video
 

 

今更ながら映画「365日のシンプルライフ」を鑑賞。

 

感想・・・

興味深い点もあるけど微妙だった

何を見せられてるんだろう感がすごかった

 

2014年日本公開の作品で、ミニマリストシンプルライフ界隈でも話題になったんではないかな。ワタシは興味がありつつも観ていなかった。

 

内容は、26歳のフィンランドヘルシンキに住むペトリという青年の奇特な生活実験のドキュメンタリー。奇特・・・というと失礼か。以下ネタバレあり。

 

23歳の時、恋人との破局で腹いせに、カードで買物しまくったペトリ。

3年後、モノに囲まれた生活に「本当に必要なものは何なのか」と疑問を覚え、ある実験を始めることにした。

  • すべての持ち物を貸倉庫に預ける。
  • 1日1つだけ、その時自分が必要なモノを持ち出す。
  • それを1年間続ける。
  • 1年間何も買わない。

・・・というもの。

 

初日、冬の夜の町中を、全裸で拾った新聞紙で前を押さえながら駆け抜ける姿で「一体何を見せられているんだろう」。まぁ、独身男性のプライベートのドキュメンタリー映像なので、生活除き見感しか無いわけだが。

 

でもこのルール、結構いい加減。夜中の0時に倉庫に行けば2日分出せるじゃないか!と気がついたり、10日ほど倉庫に行かずにいて11日後に11日分をまとめて持ち出したり。弟くんが食料持参でやって来てくれたり、友人が荷物運びを手伝ってくれたりと、家族友人の協力もあって成立する実験でもある。

 

周囲の人々の反応も様々。

 

なんにも無いペトリの部屋を訪問したお母さん、なんにも無い部屋に驚きつつも、無精髭面の息子(この時ペトリはまだ髭剃を持ち出していなかった)にバカウケしてて、観てるこっちまで笑ってしまった。そこまで笑わなくても・・・w こういうおおらかなお母さん好き。年下のイトコには「何が楽しいの」「退屈じゃないの」なんて言われてるしw

 

携帯を持たないことで本人は人間関係の煩わしさから解放されても周りからは不評。携帯を倉庫から持ち出したのは4ヶ月後だったので、結構粘った方なのでは。

 

その後段々に倉庫から大物を持ち出したり、彼女が出来たりとしていくのを見て、不思議な安堵感を感じた。現代社会で暮らし仕事をするとなれば、相応のモノは必要なわけで。あと、いくら若いとは言えそんな極端な生活は体に堪えるのではないか、という老婆心を感じてしまった。南国ならいざしらず、北欧フィンランドだし・・・。

 

さてこの映画、ペトリの言いたいことは殆どが、要所要所で登場する彼の大好きな祖母が語っている。(この実験も祖母の言葉がキッカケだったし)

 

祖母がいくつか名セリフを語っている中で、「戦後はモノが少ないと言うより、手に入らなかった」「今は私もムダなモノを買ったりするけど、(人がなくなっても)最後までモノを残していくことになる」ということを語っているんだけど、本当にそうだよなぁ、と身につまされた。ウチはムスメ1人なので、彼女に片付けの苦労をさせたくないなというのも、ワタシがミニマルな生活を心がける1つの理由だ。

 

ドキュメンタリーゆえ仕方ないけど、映像が単調で淡々と進んでいく感じがやっぱり微妙だったなぁ。途中から恋バナになっちゃうし(実験と彼女への気持ちの板挟みはわかるんだけどね・・・)。

 

ペトリの結論は、「生活に必要なモノは100個、その次の100個は生活を豊かにしてくれるモノ」・・・さて、そのモノとは・・・そこが知りたかったのにエンドロールがすべて翻訳されてなくてわからなかった。残念。