じゃーん、コレだ!!
シンプル・ミニマル志向者には興味深い1冊なので読むべし読むべし。勿論Kindleでも読める。
Amazonの内容紹介引用しておく。
「実用がすべて・簡易で簡素・余計なものは排除」ーー、
このように行動すると、ムダな付き合いや虚飾が排除され、
個人のポテンシャルは最大限に発揮されるという。
しかし独自解釈をした変わった者もいて……。
「独自解釈した変わった者」の面白いおハナシは是非本を読んでいただくとして。
この本を読んでみて、俄然明治・大正・昭和初期の人々が以前より身近に感じた~!!特にワタシの中では、明治時代はどうも堅苦しいし、大正は大正モダンと関東大震災の断片的イメージしかなく、昭和初期はひたすらきな臭いイメージしかない(大まかな時代のイメージだ)。けれどそういう時代の中で、普通の人々がそれぞれ色々と試行錯誤しながら生活を営んでいたんだ!という当たり前のことに気づかされた。
そして、本の中で出てくる「平民主義」という言葉。
簡易生活を実現するための考え方で、地位や身分によらず気軽に行動し、皆を平等に取り扱うということである。(この平民主義について書かれた章も、簡易生活をする男性が、家庭内に於ける妻の呼び方問題で悩んだり、徹底した平民主義を貫く一家の暮らしぶりが紹介されていて愉快だ)
これは明治だけじゃなくて今も実行するのが難しいんじゃないかと思うけど、こんな風に出来たらとても合理的だよな、と思う。
「人と平等に接する事で、仕事の効率が上がり生活を簡易に出来る」
というのは理想論のような気もするけど、理想を持って出来るだけその方向に向かうのは大事だ。それにしても、士農工商のクラス分けが続いた江戸時代がまだそう遠い昔じゃなかった時代に、こんな考え方が出てきたのかー!とビックリしてしまった。
何故この本を知ったかと言うと、著者の方がはてなブロガーさんだったからだ。
いつだったか、はてなのトップページに、下の記事のリンクが貼ってあったのだ。
この記事も面白くて、自分なりの簡易生活のコツをこのようにリスト化しておけばいいんじゃないかと思って、鋭意製作中。勿論これを定期的にアップデートしておけば、ムダに考え込んだり悩むことも無くなって精神衛生上いいような気がする。
何故この本をシンプル・ミニマル志向者の方々に紹介したいと思ったかというと。
明治・大正期のライフハックなのに、現代のシンプルライフやミニマリストと考え方にも通ずるところがあり、興味深く面白い読み物だからだ。
何より明治・大正期の生活者が意外と(と言っては失礼だけど)合理的なものの考え方をしていて参考になった。令和に生きる生活者にも取り入れることが出来ることが結構あるのではないか、と考えた(もちろん生活なんてものは千差万別だから取捨選択も人それぞれなんだけど)。
いいなぁ、簡易生活。