手芸店とニトリに行った帰り道。
自宅近くを歩いてたら、前職場の知り合い(男性)が歩いてきた。食品フロアで働いてる人である。彼はワガヤの近くに住んでいる。時々帰りのバスで一緒になり、気さくにお喋り出来る同僚だった。
在職中、すれ違いざまに「9月〇日で辞めるんだ」と報告したら彼はビックリしてたけど、彼はショッピングカートの整理中で忙しそうだったから、「また改めて挨拶に行くね」と別れたきりになっていた。
「いやー元気?今何してるの?」と聞かれ、そう言えば彼には退職理由を言ってなかったな、と思い出した。
「うん、ダンナの仕事の都合で引っ越す予定が延期になっちゃったから、今は無職なんだー」
「へぇ、引っ越すんだ?どこ?」
「〇〇(神奈川県南部)に転勤って話が蓋を開けたら△△に転勤で。△△なら1時間弱で通えるから引っ越しの話は一旦キャンセルになってさ。でも来年の夏に社宅を出なきゃならないから、それまでには引っ越すかな~」
「そうかぁ、じゃあまだしばらくいるんだね。いる間は店にも顔出しなよ!じゃ急ぐから。元気でね!」
というやり取りをして手を振って別れた。
・・・甚だ説明的なのは、引っ越しを理由に退職してるからで。
気さくな人柄の彼が衣料品売り場のパートさんに「こないだいもようかんさんにバッタリ会ったよ」とか言いそうだから、つい言い訳じみたことを言ってしまった。実際衣料品売り場にいるパートさんの何人かも割と近くに住んでるから、会ってしまった時のために準備しておいた文言ではある。
よどみなくスラスラ言葉が出てくることに我ながらびっくりしたけど、帰宅してから何だかモヤっとした。
前の上司の時から3回退職願を出していて、特に3回目は心療内科の診断書まで出したのに、上司と店のエライ人との三者面談にまで持ち込まれて引き留められた経緯があるわけで。。もう退職の理由としては引っ越しぐらいしかないではないか。
オットの転勤も本当だし、今住んでる借り上げ社宅のマンションも来年には引き払わないとならないのも事実。だけど何だか他のパートさん達を騙してしまったような心苦しさはずっとあるのだ・・・。
でも、やっぱり辞めて良かったと思っている。
ワタシの居た店は業績も芳しくなく、人がどんどんいなくなっていったり、畑違いの部署に異動させられたり士気が下がる一方。そんな状況でマトモじゃないお客さんと対峙しなきゃならないなんて、荷が重すぎる。
ワタシは逃げた。
理不尽な要求・態度をするお客さん、そして人手不足でも旧態依然の体制が変わらない会社にやられる前に逃げた。
逃げなきゃ病んでたんだ。
店に顔出しなよ、の社交辞令を真に受ける気はない。
もう2度と足を運ぶことは無いだろう。