【仕事・人間関係】心を込めないで働く

パート勤務に出始めてしばらく経った頃、先輩パートさんたちとの折り合いが悪く、仕事に行くのが憂鬱な時期があった。(当時個人経営の食料品店の店員)

 

先輩方の言動はただの仕事上必要な注意だったが結構当たりがきつかったので、「何だその言い方は!」と心の中で毒づく日々。寝る前に思い出して悔し涙を流すことも多かった。

 

ところが。

結果的にその職場で働いた期間が一番長く7年半。家の事情でやむなく辞めたが、事情が許せば働き続けたかった。

 

1冊の本に目からウロコが落ちて考え方、視点が大きく変わったから。 

他人と深く関わらずに生きるには (新潮文庫)

他人と深く関わらずに生きるには (新潮文庫)

 

 

この本の中の「心を込めないで働く」 で、

上司も客もみなロボットだと思って、心を込めずに働くと、ずいぶんと気が楽になると私は思う。そして更に重要なのは、そういう自分をカッコイイと思い込むことである。心を込めて働いている同僚を心の底でバカにする余裕があると、もっと良い。

 と書かれていて、そうだよなぁ!と。

 

小売業、接客業は、

  • 過不足無く品揃えして
  • 気持ちよく買い物してもらって
  • 気持ちよくお金を落としてもらう

ということが出来ればいい。

先輩方や同僚とも仕事の場で円滑にお付き合いできればいい。そもそも働きに来てるのであって、お友達作りに来てるんじゃない。

 

そう割り切ったら随分気が楽になった。

 

他にも本の前半部分に、

 

濃厚なつき合いはなるべくしない
女(男)とどうつき合うか
車もこないのに赤信号で待っている人はバカである
病院にはなるべく行かない

ボランティアはしない方がカッコいい
他人を当てにしないで生きる
おせっかいはなるべく焼かない
退屈こそ人生最大の楽しみである
自力で生きて野垂れ死のう

 

といった一見過激なタイトルが並び、後半は著者が考える、他人と深く関わらずに生きていける社会システムについて書かれている(後半部分は賛否両論出ると思うが、個人的には勉強になった)。折にふれ読み返す1冊になっている。

 

働くことや人間関係でモヤモヤしてる人に、特におススメしたい。

 

(2018.2.24の記事を加筆修正)