【暮らしの本】病院に行かない生き方

先程書店で立ち読みしてて発見。購入して早速読んだ。面白くてあっという間に読了。

 

池田清彦さんのエッセイ本は好きでたまに図書館で借りて読んでいたが、最新刊でも相変わらずの池田節。ワタシはこの「オッサンが酒飲みながら自説を語る」的な文体が実は結構好きであるw

 

池田さんがどの本でも一貫して言いたいのは、他者の言いなりにならず自分の頭で考え判断して生きよう、ということだと思う。だからこの本の趣旨は「自分の健康は自分で守ろう」である。当たり前のようでいて、実はこれがなかなか出来ていないのが我々現代人・・・。

 

タイトルには「病院に行かない」とあるが、「病院なんか行くな」と煽ってるわけではない。「いつもと違う」という違和感はそのままにせずに、異常感が続くようなら医療機関を受診したほうが良いと言っている。ごく当たり前のことだ。

 

ワタシはここ数年、これまで経験したことのない不調が多かったので定期的に通院していた。ヒステリー球とか更年期にまつわることやら。とは言え大きな病気もせず、週3パートにつつがなく通うことが出来ていて、概ね健康体と言える。ありがたいことだ。多分あの症状を放って置いたらメンタルやられてたに違いない。

(ちなみにヒステリー球もほぼ無症状となり、更年期と言っても不快症状はほとんど無いためこの2つについては定期受診終了している)

 

 

医療がすべてが悪いわけではない。

ただあまりに利益と効率重視になり過ぎているし、私達はそれに何の疑問も抱かずに乗っかって依存してしまっているのが問題なのだ。

 

そもそも未来の健康状態なんて誰にも予測は出来ないし、自分の健康をどう守るか、何をもって健康と考えるか、なんていうことは、どう生きるかにもつながる極めて個人的な問題だ。(p9 はじめに)

 

これってホントにその通りだと思う。誰かと全く同じ、なんてあり得ないのだから。

 

結局、自分の体を日々観察しながら生活し、よほどのことがなければ医療機関にはあまり近づかないでいる方がQOLは高まるよ、ということだな・・・。