ワタシは四柱推命で食神という星を持っており、一言で言うとのんびり無邪気でマイペース、不思議と衣食住に困らない・・・なんだそうだ。
実際「食」には興味を持っていたし、ご縁があるなと思っている。
食と健康に関する本も様々読んできた。
健康的な食の追及が高じて自然食品店では7年も働いてしまったし。
その頃沢山本を読んだり、自然食品店で働いた経験から、有機農法とか自然栽培とか、はたまたマクロビオティックとかローフードとかベジタリアンとか知識を得たけれど、結局どれが良くてどれがダメなんてことは無い、というのがワタシの現在の実感である。
というのも、健康な食生活を送りたくて、健康知識をインプットして自然食品店に買い物に来る人たちの方が、どことなく不健康そうで幸薄そう・・・というパターン多いなと思ったのだ。「スーパーで売ってない美味しいものがあるから来る」とか「調味料はちゃんと熟成させたものが美味しいからお宅の店で買うけど、他はスーパーとかで買っちゃうわ」「時々B級グルメ食べちゃうのよね~」と適度にゆるい感じの人の方が元気で幸せそうなのだ。
かなり厳格に玄米菜食を実践してたおばあちゃんが脳梗塞で倒れたりとか、健康情報に詳しい長年の常連の方が来なくなりご主人が来店するようになり、聞けばご本人は認知症を発症した、とか。マジメに「健康にいい食事」を実践していたのに、病気になってしまうって何だか気の毒だ。
そういう常連のお客さん方からの残念なお知らせに接した先輩のパートさんは
「みんな、アタマで食べちゃってるのよ」
と言ったんだけど、確かになぁ、と思った。
健康情報に翻弄されて、素直に「ああおいしい」「ああ楽しい」と感じる事が少なかったんだと思う。沢山のルールにがんじがらめになって、食べる事がこなすべきタスクになっていたのかもしれない。
その先輩は「知識をアタマに入れ過ぎて、体の声が聞こえなくなっちゃってるのよね」とも言っていた。う~ん、体の声か。
アレは添加物タップリだから身体に悪いとか、お肉や脂っこいものは動脈硬化になるよ、とか、農薬の害がどうのこうのとか、挙げればキリがない。確かにそれは真実なんだろうけど、農薬をかけて作物を育てないと虫害や病気でで収穫量が少なくなるとか、添加物のお陰で保存がきくようになるとか、お肉を食べたお陰で身体が発達した等々、また別の一面もあるのだ。そう考えると、食べちゃいけないものなんか殆ど存在しないのではないのかな・・・とも思ったり。
ただどんなものを食べるにせよ、過剰は良くない。それと「それを食べる事によって自分の身体がどんな反応をするのか」ということは注意したほうがいい。身近な食べ物でも人によって反応は様々だ。アレルギーなんかはその際たるものだろう。そうでなくても「お昼に麺類食べると眠くなる」とか、「脂っこいもの沢山食べると胃の調子が悪くなる」みたいなのは誰しも経験する。そういうのを見過ごさないというのも「体の声を聞く」ということなんだと思う。
もっとシンプルに、健康情報やグルメ情報も都合のいい部分だけつまみつつも、「食べなれたおいしい物」を日々簡単に調理しながら食べるのがいいような気がする。身体だけじゃなくて精神衛生上にもね。