頭もお腹もパンパンに満たしてはいけない

昔7年間、自然食品店でパートをしていた。

 

ムスメが小児喘息でアレルギーなどもあったこと、自分自身も病気ではないけれど出産以降色々な不調を抱えていたこともあり、当時はかなり健康オタク化した。だからパート探しをしていてその自然食品店の求人を見つけた時は迷うこと無く応募した。お給金もらいながら健康情報を得られるなんて良いではないか!と。

 

が、働いてみて思った。

 

「こういうのはガチガチにやっちゃいかんのだな・・・」

 

厳格な玄米菜食やってた常連のおばあちゃんは脳梗塞を発症したし

ほぼ毎日買い物に来ていて、ちょっと言動がおかしくなってきたなと思うようになった奥様がパッタリ来なくなり、旦那様が来店するようになって奥様が認知症になってしまったと聞いたり

 

ということもあれば

 

「スーパーでなんか食料品買えないわ~だって何が入ってるかかわからないし危険だもの~」

とか

食品添加物の危険性とか環境問題に対して意識が低い人ばっかりで、世の中どうなっちゃうのかしらねっ!」

 

なんて誰に対してマウント取ろうとしてるんだろう系発言をかます人も結構いたりして・・・(イヤホントに偉そうで腹立つ感じ)

 

自然食品店に来るようなお客さんは基本、生真面目でストイックな人が多い。

脳梗塞を発症したおばあちゃんも、認知症になってしまった奥様も、話をしてると「あれは体にいい、これは健康に悪い」とよく言ってたし、マウント発言のお客さん方にしても白黒はっきりジャッジしたがる。

 

大げさに言えば、生真面目な人たちは健康それ自体が目的にすり替わってしまっているのかも知れないなぁ、と見ていて思った。多分最初は「健康になって〇〇がやりたい」「病気(不調)を治して普通に生活したい」みたいな目標があっても、夢中で取り組むあまりに「健康な食生活至上主義者」になってしまったのだろう。しかし残念ながらそういう人たちって大概幸薄そうだったり不健康そうなのだ・・・。

 

命に関わる病や体質の問題で食事療法や食材を限定しなければならない人ならば、厳格さも必要だろう。だがそうでない人は自分の体の状況を観察しながら、そして経済力や生活状況を考えながら食べるものとその量を決めていくのが現実的だよなぁ、と思う。たった1つの正解というのは無いんだろう。

 

⇓ こちらの動画を見て思ったことを書いてみた ⇓


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結論、頭でっかちお腹パンパンって良くない。

(健康オタクたちは義務教育レベルの根幹のことよりも、枝葉末節の方に目が行きがちなのよね)