現在、中野京子著の名画で読み解く〇〇王家12の物語シリーズを図書館で借りて順次読んでいる。
結構予約数が多くて順番待ちだっただけど、イギリス王家以外は読めた。
どの本も名画と王朝の歴史や人物像を絡めた解説、ちょっとゴシップネタもまじりつつ簡潔にまとまっててヨーロッパの歴史の流れがすごくつかみやすくて良かった!!人間ドラマを軸にした歴史解説だからとっつきやすくて、ありがたい。
美術には疎いのだけど、宮廷画家の書いた肖像画って時の権力者におもねって、実際より何割増かで美化してるパターンが多いんじゃないかと想像している。・・・にしてもブルボン王朝編の表紙のポンパドゥール夫人も、プロイセン編のルイーゼ妃も、ハプスブルク家のエリザベート妃も・・・
みなさまおキレイで!!!
個人的にはロシアのロマノフ家編の表紙はこっちにしてほしかったんだけど
ソフィアちゃん・・・もとい皇女ソフィア。
これは後世に画家イリヤ・レーピンによって描かれた絵とのことだけど、気迫が物凄い・・・。後ろの侍女らしき人が怯えている感じがまた・・・(怖)。外にはソフィアちゃんが差し向けた兵隊が殺されて見せしめのためにぶら下げられているのが見える。
中野京子さんの「怖い絵」シリーズで表紙を飾っているからあえて使わなかったのかな。でもこの人男兄弟とともに高度な教育を受け、摂政という立場で権力をふるい、後にロシアで女帝が出てくる素地を作ったぐらいの人。腹違いの弟、後のピョートル大帝を何度も銃兵隊差し向けて暗殺しようとしてるし。彼女の気性の激しさをこれでもかと表現している絵だな~。(ロマノフ家編でも絵とともにソフィアちゃんについて触れられている)
どの本にも、歴史に興味はなくても知っている超有名人の肖像画が、その人間像や時代背景とともにちゃんと紹介されているので、あまり知識がなくても十分楽しめる。早くイギリス編読みたい・・・。