着物に興味があるなら、小さく始めてみては?という記事を書いた。
・・・書いておいて何なんだが、ワタシは近頃着物を着ていない。
現在、夏物しか持ってないというのもあるけれど。
一番の大きな理由は
現在『普段着』『普段きもの』といって出回っている着物、着付け方・・・
本当に普段着なんですか??
という疑問が湧いてきてしまい。
Youtubeで独習して着付けができるようになって、最初のうちはとにかく動画の通りに着付けることしか頭になかった。
それが段々、着て家事をしてみたり出かけたりしているうちに、違和感と窮屈感を感じる場面が増えていった。
- 出かけるって言ってもスーパーとか図書館とかだから、もうちょっとラフでカジュアルな感じでいいんだけどなぁ・・・
- 掃除とか洗濯干したりするのはちょっと動きにくいなぁ・・・
- 襦袢に半襟縫い付けたり衿芯通したりがちょっと面倒やのぅ
- 着物を着るのに使う細々とした道具が多すぎるなぁ~
- 「普段着」なんだからもうちょっとパパっと着たい
- 着物脱いだらホッとするのは何故・・・
等々。
その違和感の理由を知りたくて、着物の本を読んだりネットで色々調べたりしている中で、ストンと腑に落ちたのが、着物コーディネーターとして活動している方(宮寺理美さんという方)のnoteの記事の中の文章。
現代日本において「普段着の着物」と定義されている着物って、
本当の意味では「普段着」ではなく、
「普段着として着用する趣味の意味が強い贅沢品」
という位置づけなんですね。
着付けのルールや季節のアレコレも、
礼服や習い事のユニフォームとしての着物のルールが適用されるのが一般的
だと思います。
うんうん!!確かに趣味の世界。言われてみれば、納得~。
普段着といいつつも、着付け方も着物も礼服・オシャレ着ベースになってるから、着姿の美しさやしきたりを追求するので、日常生活には少々窮屈で動きにくいものになってしまう、ということか・・・。
つまり、ワタシの「普段」と、現代の着物の「普段」の定義のギャップが大きいということか。そしてオシャレやファッションに対する興味と関心が湧かない人間には、着付けの細かい部分が面倒くさく感じてしまったり、しきたりのようなことに窮屈さを覚えたりするのは、仕方のないことなのかも(開き直り)。
が、それでもワタシは着物を着たい。1枚の大きな布が自分に寄り添ってくれる感じ、腰紐を結んだ時や帯を締めた時に気持ちがしゃんとする感じが好きなのだ。
スタンダードな着物も良いけれど、日常には少ない道具でラクに着ることが出来、洗えて動きやすい着物が欲しい!・・・と思ったが、無い。無ければ作るしかなかろう、と無謀なことを思い立ち、和裁教室に通い始めた次第。
ラクに着られる庶民の日常着物、完成はまだ先だけど・・・とりあえず、暖かくなったら浴衣を引っ張り出して、おうち着物復活させよう。