「オトナ」じゃありません、ただ「面倒クサイ」だけです

先日、半期に一度のセルフチェック面接。

 

あらかじめこの半年の自分の仕事ぶりを自己評価するアンケート用紙に記入・提出し、それを基に売り場の上長と面接して給料の査定が決まる。

 

と言っても大袈裟なものではなく、上長から「最近どーお?困った事ない?」みたいな御用聞き的ノリの方が多分メインなんだと思う。女性の多い職場で人間関係のイザコザが付き物なだけに、上長はその辺の不満や不安の汲み上げとフォローの方がより気を使う業務なんだろう。

 

「いもようかんさんは・・・そうだな・・・、接客態度は文句なし。あとは週4の短時間勤務だから時間との戦いになるけど、今後はもっと売り場作りと商品発注の精度を上げてくれるといいかなぁ」という評価。いやそれはムリだろ~・・・と突っ込もうと思ったら、昨今の状況下(食品売り場などへの応援に行く時間が増え、人員不足でレジに出る時間が多い)では難しいだろうけど、と言い添えてくれたので、「あー、わかっててくれたのね」とちょっと気が楽になった。

 

あとはシフト面での今後の希望を軽く述べて、じゃあそろそろ面談終わりかな・・・と言う雰囲気になり、「他になんか不満なこととかない?」と聞かれたので、

 

「いやー、そんなにないですよ?昼ごはん食べながら喋って発散しちゃうし、ウチ帰ったら忘れちゃうし~」と言うと、上長はちょっと呆気に取られたように「そっか、その程度ならストレス溜まんないねー」と。で、「まぁ、いもようかんさんは、オトナだから」と言われた。・・・それは・・・褒めてるのか?と思ったら上長は結構真顔だったので、褒めてくれていたらしい、多分だけど。

 

いやぁ、オトナなんではなくて単に面倒クサイだけなんだよなぁ。

 

・・・やっぱり女性の多い職場だから、一見平和そうに見えても色々あるのはワタシにも何となくわかる。多分上長がワタシを「オトナ」と評したのは、他の人に比べて「不満」を述べないからだと思う。

 

 

ワタシにだって不満が無いわけじゃない。

 

週4日、1日実働5時間という時短勤務なのに、発注担当として抱えてる商品があまりに細かく多いのだ。効率上げる為に試行錯誤の日々。レジに出たりよその部門の応援に行ったりするからいつも時間がない。だからスタッフ同士のちょっとしたイザコザに関わってる場合じゃないし、よその部門の応援なども喜んで行ってる訳じゃない。天気とか自然現象と同じで「自力ではどうにもならない」事にストレスを募らせてもムダだし面倒クサイから抗わないだけの話だ。

 

かと言って、言いたいことを言わずにストレスが溜まってるわけでもない。

 

ストレートに不満を述べるよりも、「困ってる」と言い方を変えると案外聞いてくれたりするし、とりあえず軽~い感じで意思表示はしておく。「若い子向けの〇〇シリーズ、ここのお客様の年齢層に合わなくて、値下げしてもいつも大量に売れ残って廃棄になって困ってるんです~。どうにかなりませんかねぇ~?」(この件は最近ようやくワタシの要望が通ったー!!)「食品レジの応援ですか・・・気が重いです~ぅ」みたいに。

 

そう。

ガマンしてる訳じゃなく、必要に応じて問題提起として小出しにしてるだけの事である。この歳になりようやくわかってきたのだ。不満を溜めて後で怒りという感情を使って大袈裟な意思表示をしてたら、人間関係に支障をきたし消耗する。その方が面倒なのだ。

 

オトナになったというより、面倒クサさを回避するとこうなっただけの話だ。