ワガヤが経済的に厳しい状況から抜け出せないのは何故か?その2 

ワガヤが経済的に厳しい原因は夫婦揃ってお人好しだから、ということを前記事で親戚女性とのエピソードを交えながら書いた。

 

お人好しな人間は、基本的にはマジメで親切で素直で優しく善良でおとなしい

 

反面、はっきり断ることが苦手なので、いいように利用され、嫌な仕事を押し付けられ、疲弊してしまう。

 

それだけじゃない。経済的損失もある。

 

5年前、オットの弟が亡くなった。

幼少の頃から体が弱く、精神発達遅滞もあり、施設や病院を転々としてきたから知り合いや友人もわずかで、オットとしては対外的に大掛かりな葬儀をするつもりは無かった。弟は保険にも入れなかったし、障がい者手当てからの蓄えがわずかにあるだけだったし。なので家族や親戚だけで1日葬でささやかに見送ろうとオットは準備をしたが、しきたり重視の親戚のおばさんに強硬に反対され、渋々ごく普通に通夜と葬儀を行った。

 

さてその費用をどうするかという話。

 

オットの姉Aも妹Bも、長男であるオットが払うのが当たり前という態度。

兄妹で出し合おうと言う話は一切無かったらしい。

親戚のおばさんに対して「いやいや大掛かりなお葬式するお金なんか無い」と言うでもなく。(まあウチのオットも逆らえなかったが)

むしろオット姉・オット妹ともに、じわじわと外堀を埋めていくかのごとく、「ああ、〇〇(ウチのオット)はやっぱり△△(亡くなった弟)のことを大事に思ってたんだねぇ」とか「やっぱりこういう時は男手があるってありがたいよねぇ」などと、費用負担させるように、オットが断れないように仕向けてきた。オット姉は「私もここに帰省して来る費用がかかるし・・・」と言い、オット妹は「△△の面倒見てきたし、両親の面倒も見てきてお金ない」んだそーだ。だったらせめてオットに対し、「葬儀の費用負担してくれてありがとう、ごめんね」ぐらいの言葉があっても良さそうなもんだが、そういう言葉がけは一切なかったそうだ。

 

オットの両親は既に亡く、長男と言うことでオットが喪主を勤め、葬儀費用のローンは結局オットが負う事になった。

 

体調が悪くてパートを休み、自宅で療養・留守番してたワタシはローンの話聞いてビックリ、ガックリ。当時、オットの両親が数年のうちに相次いで病を得て亡くなっていって、その度に家族で帰省。帰省費用貧乏状態でさらなるローンを抱えて、ムスメは教育費のかかるお年頃(私立の女子高に入学したばかりの時期だった)。せめてワタシが物申しておけば良かったと思うも後の祭りである。

 

葬儀ローンは2年程で払い終わった。

 

マジメで親切で素直で優しく善良だと、厚かましい連中に付け入られ、利用されるということの典型例だ。

 

「お人好しねぇ~」と言われるということは、「バカねぇ~」と同義語で、決して褒め言葉ではないのだ。